劇場版「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」感想 涙なしでは見られない最高の劇場版! ※ネタバレあり(読了目安:5分)
今回は本日が公開初日で現在公開中のアニメ映画
「僕のヒーローアカデミア THE MOVIE ヒーローズ:ライジング」
についての感想。
今回も全力でネタバレをしていく。
ちなみに評価としては
面白さ(個人的主観) :★★★★★
オススメ度 :★★★★★
映画館で見なくちゃいけない度:★★★★★
総合点:5.0(5点満点)
いや、本当に最高の映画だったよ!!!
(若干平成ライダー好きの与太話もあります)
一応ヒロアカは熱心に単行本は買ってないものの、
ジャンプ本誌で連載初回から読み続け、
スピンオフとして連載中の「ヴィジランテ」を
毎回読んでる程度の熱量。
アニメは見てないのでそこまでガチ勢なわけではない。
ただ、そういった点を踏まえても
今回の映画は
ヒロアカの全てが詰まっていた
といっても過言ではない。
(※あくまで個人の感想です)
あらすじ
雪が降り続く冬のある夜。
ヒーロー社会を壊そうと目論む死柄木弔が率いる
敵<ヴィラン>連合と
その動きを事前にキャッチしたヒーローたちの
戦闘が繰り広げられる中、
人知れず静かに蠢く【何か】が目覚め、
その場を去って行った。
ちょうどその頃、出久たち雄英高校ヒーロー科1年A組の面々は、
引退したNo.1ヒーロー・オールマイトの後を継ぐ
“次世代のヒーロー育成プロジェクト”の一環として、
クラス全員で期間限定の校外ヒーロー活動のために
日本のはるか南に位置する
離島・那歩島(なぶじま)を訪れていた。
ここしばらく大きな事件が全く起きていない平和な島で、
出久たちは駐在ヒーローとして島の人々の生活を助け、
忙しく、それでいてのんびりとした時間を過ごしていた。
しかしその静寂を切り裂くように、
突如敵<ヴィラン>たちが那歩島に襲来、
次々と島の施設を破壊していく。
それを指揮するのは、「ナイン」。
あの夜、目覚めた【何か】そのものであった。
出久や爆豪ら1年A組のメンバーは
力を合わせて敵<ヴィラン>に立ち向かう!
果たして、島を襲うナインの目的とは!?
そして、出久たち1年A組の“ニューヒーロー”たちは、
この最凶の敵<ヴィラン>から島の人々を守ることができるのか―!?
最高のアクションシーン&圧倒的カタルシス
アニメの劇場版といえば
劇場版相応になったアクションシーンも
見どころの一つ。
去年公開された映画では
デクとオールマイト中心だったので、
他の1-Aメンバーは人気メンバーのみが活躍。
一部に至ってはちょっと顔見世程度で
出てくるだけだったりしたのは
正直不満なところでもあった。
だが、今回はほぼ全員が活躍!
それぞれの個性をフル活用して
ヴィランと対峙していた。
去年が推しキャラだった
常闇くんの今回の活躍は特に最高だった・・・
ダークシャドウ暴走で洞窟が崩壊する中で
仲間を庇う常闇くんよ・・・
そういう所が好き・・・
あとは今回の敵が全員かなり強いのばかりなのもあって、
1対多でも押されることが多く、
そうした劣勢をチームプレーで覆すのは爽快。
今回の敵が本当に本当に強かった。
前述の通り、1-Aの学生が束になっても
一方的にやられる展開ばかりなのだ。
そこからの逆転展開がこの映画の肝なのである。
子供二人の声で立ち上がる
デクと爆豪のシーンは
「仮面ライダーW FOREVER AtoZ/運命のガイアメモリ」
終盤のシーンで風都市民の声を聴いて
奇跡の風を吹かすシーン
も思い出させて思わず涙が。
アクションシーンもかなり良かったけど、
今回の映画はメッセージ性も強かったと思っている。
ヒロアカ世界での
「ヒーローとしての在り方」
そして「継承」の話が強く意識されていたように思う。
「ヒーロー」とはなんなのか
元々1-Aの生徒は
自ら志願してヒーローを目指した集まりであるが、
所詮プロ活動する前の学生なのである。
だが、今回は実習的な意味もあるが、
大人に頼らずに
ヒーローにならないといけなかったのが今回の映画。
ヒーロー志望とはいえ所詮は高校生。
本来であれば
大人に守られなければならない立場でもある。
ただ、ヒーロー活動する上で命の危険は常に隣合わせ。
学生中の活動でも普通に死ぬことはある
というのは最近の原作でも突きつけられた展開。
そして、1-Aはまだ学生でヒーローとしては未熟。
そんな状況の中で
島の人々を守るため、
それぞれの出来ることを結集して
大人のヒーローに頼ることのできない状況で、
敵に立ち向かった。
ひとりひとりが出来る事を
必死で行う姿はまさしく全員が「ヒーロー」であった。
デクと爆豪の戦う理由は違うけども、
周りから見れば同じヒーロー。
(序盤でデクが活真にヒーローになりたい理由を
聞くシーンでもそこを意識させられる)
この部分に関しては自分の好きな平成ライダーと
通じるものがあると思った。
平成ライダーの主人公の面々は
元々ヒーローになりたかった人ではなく、
「ならないといけなかった」人達が多いので
ある意味ではジオウ夏映画「OVER QUARTER 」で生まれた
「瞬瞬必生」の概念を平成の凸凹とかそういう使い方じゃなくて、
「瞬間瞬間をみんな必死に生きている。
戦う理由は違うかもしれないけど皆ヒーローだ」
と違う意味で定義しなおしたのも
個人的に今回の映画が刺さった理由の一つである。
ヴィジランテもそれに近い雰囲気はあるし。
「ヒーロー」は受け継がれるもの
今回の見どころとして
ワン・フォー・オールをデクから爆豪へ
継承するシーンがあった。
デクが自分の夢よりも目の前の命を優先したのも
前述の通りまさしく「ヒーロー」であったとも思う。
そして、力以外にも
「ヒーローの志」を活真へ渡していたのではないかと。
最後終盤のシーンで
敵わないのが分かっていながらも
ナインに立ち向かったシーン。
これはヒロアカ1話で
爆豪を助けるために敵に立ち向かったシーンの
セルフオマージュも含んでいるのかなと。
あの時の活真はまさしくヒーローだった。
オールマイトに導かれたデクが
今度は導く側になった。
「ワン・フォー・オール」という力だけでなく、
こういう形でも力は受け継がれていくのかなと。
作者が今回
「原作の最終決戦でやりたかったネタ」
※https://heroaca-movie.com/comment/
と言ってもいるように、
今回の内容は最終回でやっても
おかしくなかったようなテーマ。
今作はジャンプ映画のイメージとしてありがちな
「なんかすごい敵と戦う映画」
で終わらずに本編のテーマを十二分に編み込んだ
傑作であるように思う。
平成ライダー履修オタクだからでもあるが、
「ヒーロー」とは何か?
ということをすごく考えさせられて、
それを最高の演出で休む暇なく
浴びせられたので映画館で泣きそうになったし、
一人で見てたら本当に号泣してたと思う。
何かの劇場版で泣いたのはそれこそ
「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」
以来なので、
自分の中ではそれと並ぶぐらいには
傑作であったと思う。
周りでヒロアカ好きだけど
映画を見に行こうか迷っている人が居たら
「絶対に映画館で見たほうがいいよ!」
とおススメしたくなる映画だった。
コメント貰えると嬉しいです。